BEAUTY COLUMN
美肌への近道

冷えから身体を守るセーターは、なぜ温かい？毛の種類を知って、この冬温かく過ごそう。

2018年 12月 14日更新

寒い毎日を温かくすごすなら、セーターを着る方も多いのではないでしょうか。

昨日、ウールのセーターを着ていたのですが、どうしても肌寒さを感じたので、今日は、カシミヤのセーターを着ることにしました。そうしたら、とてもあたかかく、暖かさの違いに驚いています。

昔からカシミヤのセーターは温かいといわれています。でも、ウールのセーターとどう違うのでしょうか？そもそもセーターはなぜ温かいのでしょうか？

暖かさの秘密は、空気をたくさん含んでいるから。

セーターが温かい理由は、ずばり、空気をたくさん含んでいるから。

毛糸は、縮れていて、その表面がうろこ状の構造を持っています。この縮れた構造によって、毛糸はたくさんの空気を含むことができます。また毛糸の繊維にも、空気をたくさん含んでいます。糸になる段階で、空気を含む層が幾重にもかさなり、たくさんの空気をもつ空間が生まれています。

空気は動かなければ、高い断熱効果が望めることが知られています。ですので、空気をたくさん含んで動かない毛糸は断熱効果が高い。このためにセーターやマフラーを着用すると、空気の断熱膜を身にまとうことになるので、結果として、冷たい外気を遮断して、暖かさを保つことができます。

また、毛糸には吸湿発熱効果あります。

毛糸のうろこ状の構造には、水分を抱え込む性質があります。毛糸が汗や水蒸気を吸い込むときに、凝縮熱が発生するので、温かくなります。

では、ウールとカシミヤではどうして暖かさがちがうのでしょうか？

ウールとカシミヤの違いは、繊維の大きさの違い。

ウールとカシミヤが大きく違うのは、繊維の大きさ。

ウールは、一般的なセーターにつかわれているものでは、約20ミクロン。一方、カシミヤは、約14～16ミクロン。こうしてみると、大した違いではないのではないか、と思ってしまいますが、この繊維が、何千本、何万本とおられているとなると、空気を含む層も、それだけ増えることになるので、大きな違いとなります。

一般的に、繊維が細ければ細いほど、たくさんの空気を含むことができます。なので、前述した、断熱効果や吸湿凝熱効果が高まるというわけですね。

また、繊維が細いほど肌触りがよくなるので、チクチク加減も、ウールに比べて和らぐのが特徴です。

まとめ

セーターが温かい理由は、断熱効果と吸湿凝熱効果があること。また、毛の繊維が細ければ細いほど、効果が高まることがわかりました。

身体を冷やすことは、健康にも、肌にもいい影響はありません。これからの気候にあわせて、ちょうどよい繊維のセーターを選んでいきたいですね。

参考文献

「カシミヤはなぜ暖かいの？その答えは 繊維の細さ がポイントでした。」、丸安毛糸ブログ、http://blog.maruyasu-fil.co.jp/archives/15758 、2016年11月7日

「 冬の前に知っておきたい。カシミヤ・アルパカ・アンゴラの違い」、キナリノホームページ、価格.com、https://kinarino.jp/cat1-%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/4815-%E5%86%AC%E3%81%AE%E5%89%8D%E3%81%AB%E7%9F%A5%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%81%84%E3%80%82%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%A4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%AB%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%A9%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84、2014年10月3日

「冬のあったか～い味方！どうして毛糸は暖かいの？」、大切な洋服を長く着たいなら！洗い方、保管方法のコツ紹介します、http://www.redirfas.org/wool/、2013年1月3日

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